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知識を『まったり探求』している
タクヤの備忘録です。
普段何気なく使っている数字の区切り。
たとえば「1,000」という表記は、なぜ3桁ごとにカンマが入るのでしょうか。
西洋では3桁ごとに区切るのが一般的だが、
日本を含む東アジアでは本来4桁ごとに位を切り替える文化だったみたいです。
この違いは単なる表記方法ではなく、数をどの単位で まとまりとして捉えるかという発想の違いでもあります。
目次
西洋は3桁区切り(千進法)

西洋の数え方は、3桁ごとに区切る「千進的」なスケールを採用している。
- 1,000(千)
- 1,000,000(百万)
- 1,000,000,000(十億)
この区切り方は、10倍・100倍・1000倍と連続的に拡大・縮小できるため、計算や換算に適している。
交易・測量・建築など、実務的な数の運用と相性が良く、近代以降はSI接頭辞(k・M・G・T)として世界共通の基準になった。
SI接頭語(エスアイせっとうご)
国際単位系
大きな数字や小さな数字を表すのに便利なように,国際単位系(SI)では24個の接頭語が定められています
東洋は4桁区切り(万進法)

一方、東アジアでは4桁ごとに位が変わる。
- 1万(10⁴)
- 1億(10⁸)
- 1兆(10¹²)
- 1京(10¹⁶)
このため、数は「万」を基準にまとまりとして認識される。
たとえば日本語では
「10,000」を「一万」と読み、「100,000,000」を「一億」と読む方が自然に感じられる。
もし4桁区切りでカンマを打つなら、次のような表記になる。
1万 = 1,0000 1億 = 1,0000,0000 1兆 = 1,0000,0000,0000
SI接頭辞との関係(3桁ごとの階段)

西洋の3桁区切りは、SI接頭辞とも対応している。
- 1k(キロ)=10³
- 1M(メガ)=10⁶
- 1G(ギガ)=10⁹
- 1T(テラ)=10¹²
小さい側も同じく3桁ごとの階段になっている。
- m(ミリ)=10⁻³
- μ(マイクロ)=10⁻⁶
- n(ナノ)=10⁻⁹
東洋の小数単位(歴史的な10進の細分)
東洋にも小数を表す単位は存在する。日常ではほとんど使われないが、10倍ごとに細分された体系になっている。
- 分(10⁻¹)
- 厘(10⁻²)
- 毛(10⁻³)
- 糸(10⁻⁴)
- 忽(10⁻⁵)
- 微(10⁻⁶)
- 繊(10⁻⁷)
- 沙(10⁻⁸)
- 塵(10⁻⁹)
- 埃(10⁻¹⁰)
ただし、万・億のように日常的に使われることは少なく、主に歴史的・思想的な文脈で残っている。
なぜ3桁と4桁に分かれたのか
西洋では実務的な計算のしやすさが重視され、3桁ごとの区切りが定着。
一方、東アジアでは「万」を基準とした数のまとまりが社会や制度の中で使われ、4桁区切りが自然な単位として定着。
現在の日本では、国際単位法(SI接頭辞)にならい、
表記は3桁区切り(1,000,000)を使いながら、読み方は万進法(100万=百万円)を使うという、両方の体系を併用している。
まとめ
- 西洋:3桁区切り(千進法)→ 計算・換算に強い
- 東洋:4桁区切り(万進法)→仏教的な思想も相まって、4桁で区切り、別世界の相として扱う。
- 日本:表記は3桁、読みは4桁というハイブリッド
「1,000」というカンマの位置は、単なる記号ではなく、どの単位で数をまとめて理解するかという文化的な選択でもあった。

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