高性能住宅に太陽光+ハイオシステム導入!C値0.2の家で電気代はどこまで削減できたか?

住宅
施主力 勉強中の"タクヤ"です。
今後 マイホームを建てられる方の参考に
そして備忘録として残していきます。
『強・用・美』
強がなければ 用は果たさない
強と用がなければ 美は形だけのもの
そして美がなければ 建築とは言えない
古代ローマの建築家
 ウィトルウィウス

今回は太陽光パネルのお話。

メガソーラーも社会的な問題ですが、

2028年から炭素賦課金と言うものが導入され、家庭での電気代が上がることが

決定しました。

日本の炭素賦課金制度は、
2023年5月12日に「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律」(通称「GX推進法」)が成立したことで確定。

太陽光パネルの廃棄問題など色々と課題が残っていますが、GX推進法が施行される前に、太陽光パネルを取り付けることにしましたので、参考にどうぞ。


1. 電気代の未来に備えて

我が家は2025年8月26日に、

ドイツ発祥の太陽光パネルメーカー

Qセルズの太陽光パネルを乗せました。※(今は韓国の ハンファ グループ傘下)

Qセルズの6.16kWの太陽光発電とハイオシステムを導入。


目的はシンプルで、「電気代の負担を抑えつつ、自家消費を最大化する」ことです。

背景には、住宅用太陽光のFIT制度があります。

  • FIT制度:発電した電気を国が定めた高値で買い取ってくれる制度(10年間)。
    • Feed in Tariff《固定価格買取制度》
  • 再エネ賦課金:FITの費用を国民の電気代に上乗せして支払う制度。
  • 炭素賦課金制度:導入は2028年度から、脱炭素化を目的とし、化石燃料の輸入企業に課される予定。
    このコストは最終的に電気料金に転嫁され、家計の負担が増加する可能性がある。

再エネ賦課金の負担は今も続く一方で、2019年以降は順次住宅用太陽光のFIT制度が終了し、売電収入が大幅に減る。

💡 ワンポイント解説

  • 卒FIT:FIT制度の買取期間が終了すること。住宅用太陽光(10kW未満)が対象。
  • 影響:売電価格は固定高値から、約7〜10円/kWhの低価格へ下がる。

2. ハイオシステムの役割

ウェルネストホームのHPより

我が家は《ウェルネストホーム》と言う住宅メーカーで建てました。

ハイオシステム(Haiot System)

太陽光発電でつくった電力をAIが自動で制御し、効率的な自家消費を促すための次世代型HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)です。

元々は住宅メーカー「ウェルネストホーム」が開発したシステムでしたが、現在は株式会社Haiotによって一般家庭向けにも展開されています。

ハイオシステムは、AIが家の消費電力を最適に制御し、自家消費率を最大化するシステムです。
「いつ、どれくらいの電気を、どこで使うか」を予測して、昼間の発電を無駄なく活用してくれます。

💡 我が家の性能(スペック)

  • 関西の一戸建て(二階建て)
  • 延床面積89.43㎡(27.04坪)
  • C値0.21:家の隙間が少なく、気密性が高い
  • Ua値0.25:熱が逃げにくい高断熱
    高性能住宅だからこそ、ハイオシステムの効果が最大限に発揮されます。

3. 卒FIT後の選択肢

卒FITを迎えると、売電収入が大幅に下がります。対策としては以下が考えられます。

  1. 自家消費を増やす
     売電よりも電力会社から買う電気の方が高いため、自宅で使う方が経済的メリット大。
  2. 蓄電池を導入する
     昼間発電した電気を夜に使えるように貯めることで、買電量を減らす。
     ※我が家はパワコン交換のタイミングに合わせ、10年後に蓄電池を設置予定。
  3. 新しい売電先を探す
     大手電力会社以外に、高値で買い取る新電力プランを探す。

4. 《実測》発電・消費データ(8〜9月)

8月26-31日(設置月)5日間のみ

  • 発電量:153kWh
  • 消費量:90.3kWh
  • 自給率:169%
  • 自家消費率:48%
  • 売電量:109kWh(2,073円)
  • 買電量:46.7kWh(1,112円)

※設置初日が含まれるため、発電量は少なめです。

9月1-30日

  • 発電量:670kWh
  • 消費量:430kWh
  • 自給率:156%
  • 自家消費率:48%
  • 売電量:463kWh(8,774円)
  • 買電量:223kWh(5,311円)

💡 ポイント

  • 昼間の在宅時間が少ないため、自家消費率は48%と見えますが、余剰電力は高値で売電しているため(Fit期間中は)経済的には有利。
  • 高性能住宅+ハイオシステムで、電気代の負担は極めて少ない状況です。

5. 蓄電池を後回しにした理由

  • 初期に《太陽光パネル》と《蓄電池》の両方を購入すると、家計に負担がかかる為、我が家は分ける事にしました。
    • (※自治体によっては両方を買うことにより補助金が出ます)
  • パワコン交換は約10年後が目安。
  • FIT制度の10年期間終了と重なるため、卒FIT後の売電収入低下に合わせて蓄電池を導入する計画が合理的かと思いました。

6. まとめ ― つくる家から賢く回す家へ

我が家の取り組みは、単なる節約ではありません。
「高性能住宅 × 太陽光 × ハイオシステム」の組み合わせで、電気を自律的に管理できる安心感を得ることができています。

  • FIT制度終了後も、自家消費と蓄電池導入の計画で、電気代負担を最小化。
  • 高性能住宅ならではのメリットを最大限に活かし、発電した電気の無駄を最小化。

これから住宅購入やエネルギーコストの見直しを考えている方には、「賢く回す家」の設計思想として、参考になれば。

次回は2025年10-12月の冬の時期の発電と消費のデータを出したいと思ってます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました