大人になっても知りたがり
知識を『まったり探求』している
タクヤの備忘録です。
ウチにも子どもがいてまして、会う人あう人に、《お父さん そっくり》って言われます。
ボクに似てるより、カワイイ奥さんに似て欲しかった。。。
今回 調べたことは、《遺伝》です。
目の形、声、癖、背丈、病気、などなど
親や家系、ご先祖さまから受け継がれる
“3つのカギ”を、解説していきます!
目次
遺伝のカギ①:染色体とDNA

そもそも染色体ってなに?
人の体は約60兆個の細胞でできていて、
そのひとつひとつの細胞の中には「核(かく)」という司令塔があります。
その中に入ってるのが 染色体(Chromosome) です。
人間には 染色体が23対(合計46本)あり、これが自分自身の設計図になっています。
23対のうち、1対(23番目)が性別を決める「性染色体」です。
女性は【XとX】
男性は【XとY】
Y染色体はXに比べてちょっと短く、持ってる情報も少なめ。
でも、このY染色体がずっと男の子に受け継がれていくことがポイントです。

天皇家とY染色体の話
日本の天皇家は、神武天皇から数えてなんと初代から男系で続く家系。
このことから、Y染色体も約2,600年以上にわたって引き継がれている可能性が高いんです。
さらに注目されるのが、「YAP(ヤップ)因子」というマーカー。
これはY染色体にある目印のようなもので、男系のルーツを調べるときに使われます。
実はこのYAP因子、日本の縄文系男子に多く見られる特徴。
もし天皇家のY染色体にこれが残っていれば、かなり貴重な“DNAのタイムカプセル”とも言えるかも。
Y染色体
→ 男性か女性かを決める(性決定)
→ 男性にしかない(XYのY)
→ 父→息子へと引き継がれる
YAP因子
→ Y染色体の中にある「特定の配列(Alu配列)」が“あるかどうか”を見るマーカー
→ これを使って男系のルーツ・血筋・出自(ハプログループ)がわかる
→ 日本人(特にアイヌや沖縄の人など)にはハプログループD(YAP+)が多い

アフリカを起源としないグループ
遺伝のカギ②:ミトコンドリアDNAは「お母さん」から

ミトコンドリアとは、
エネルギーを作ってくれる小さな工場のような存在ですが、実は独自のDNAを持っているんです。
そしてこのミトコンドリアDNAは、100%母親から子どもへと受け継がれます。
なぜなら、受精のときに卵子側のミトコンドリアだけが子どもに残るから。
つまりあなたの中には、お母さん、さらにそのお母さん…と何代にもわたる「母の系譜」が生きているわけですね。
—
遺伝のカギ③:腸内細菌も実は親ゆずり?

ちょっと意外かもしれませんが、腸内にいる細菌(腸内フローラ)も、ある意味「受け継がれるもの」なんです。
生まれたばかりの赤ちゃんの腸内はほぼ無菌状態。
でも、出産時に産道を通る時や母乳を通して母親から腸内細菌を受け取ることで、腸内環境ができていきます。
腸内細菌は、免疫や精神にも関わってくる大事な存在。
つまり、お腹の中の環境も「ご先祖さまからの贈りもの」と言えるんです。
番外編│ エピジェネティクス:環境で遺伝子の“スイッチ”が変わる?
DNAは変わらないが、使い方は変わる?
たとえば、「夜ふかしが多い」とか「ストレスたまりすぎ」とかでも、
遺伝子の“ON・OFFスイッチ”が変わることがある。
これをエピジェネティクスと言う。
つまり、親から受け継いだ設計図(DNA)はあるけど、
その読み方(発現のしかた)は、自分の生活や考え方次第で変えられる場合がある。
まとめ:体の中に、先祖が生きている
「親から受け継がれる3つのカギ」は
染色体とDNA:性別や見た目の特徴を決める遺伝子情報
ミトコンドリアDNA:お母さんから連綿と続く母系の記憶
腸内細菌:母親から受け継がれるお腹の健康サポート隊
どれも目には見えないけれど、自分の中には確かに「先祖から受け継がれた命」がつながっている証拠なんですね。
歴史とか遺伝って難しく感じるかもしれないけど、
「じいちゃんのクセがオレにもあるやん!」とか、
「赤ちゃんの笑い方がママそっくり!」っていう日常の中に、ちゃんと科学があるんです。
おわりに|
自分を知ることは、ルーツを知ること
最後まで読んでくれてありがとうございます。
自分がどんなルーツを持っているのか。
そこに少し興味を持つだけで、人生ってちょっと面白くなると思いませんか?
もし気になったら、自分の家族や親せきに話を聞いてみてください。
あなたの中には、何千年分ものストーリーが詰まっているかもしれません。
コメント