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タクヤの備忘録です。
アニメや漫画で話題の 『チ。~地球の運動~』 の作者・魚豊 さんの新作 『ようこそ!FACTへ』。この作品で注目されているキーワード 「承認格差」 について調べてみました。
さらに、僕がよく見ている岡田斗司夫さんの動画で提唱されている 「ホワイト社会」 や 「評価経済社会」 との関連も気になったので、併せて考察してみます。

1. 「承認」が求められる時代へ
現代社会では、「お金の多い・少ない」だけでなく、「自分がどれだけ認められているか」 が人生に大きな影響を与えるようになってきているようです。
・SNSでフォロワーが多い人が影響力を持つ。
・仕事で結果を出しても、評価されないと存在感が薄れる。
こうした「認められる・認められない」の差が広がる現象を 「承認格差」 といいます。そして、これを加速させているのが 「ホワイト社会(漂白社会)」 という、新しい社会の在り方です。
今回は、「承認格差」と「ホワイト社会」 の関係を整理しながら、これからの社会でどう生きていけばいいのかを考えてみます。
承認格差
社会から認められるかどうかの違い。「いいね」やフォロワー数など、デジタル上の承認も含まれる。
SNSの発展によってより可視化。
「いいね」やフォロワー数、PV(閲覧数)などの数値が、「どれだけ承認されているか」を見える化。

ホワイト社会(漂白社会)
行動や発言が清く美しく保たれた、「見た目がきれいな社会」を指す。
具体的には、悪口や暴言を慎み、みっともない行動を避けることが求められる。
上下関係が薄れ、個人が自由に評価される社会だが、努力しなければ承認を得にくい側面もある。
2. 5つの格差「生存格差」

「生存格差」 には、以下の5つがある。
生存格差
人生を生き抜く上での土台となる格差の総称(経済・知識・承認・健康・人間関係)
- 所得格差 → お金の多い・少ないの違い
- 知的格差 → 知識や情報リテラシーの違い
- 承認格差 → 「自分が社会に必要とされているかどうか」の違い
- 健康格差 → 心身の健康状態の違い
- 関係格差 → 人とのつながりの違い
この中でも、承認格差は特に現代社会の分断を生んでいる。
情報社会の発展とSNSの影響で、誰もが自由に発信できるようになった。
しかしその反面、「認められる人」と「認められない人」の差が、より明確に可視化されるようになった。
3. トランプ現象と兵庫県知事選

承認格差が広がると、人々の行動や価値観が変わってくる。その影響が、政治の世界にも現れている。
① 2024年のトランプ現象
アメリカでは、「エリートに無視されてきた」と感じる層 が、トランプを支持している。
「俺たちの代表はトランプだ!」
「メディアや政治家は嘘ばかり!」
こうした感情は、「主流メディアが批判すればするほど、逆に支持が強まる」という現象を生んでいる。
承認されない人たちが、既存の権威に反発し、自分たちの声を代弁してくれるリーダーを求めるようになる。
② 2024年の兵庫県知事選
日本でも、SNSを活用した選挙戦が注目されている。2024年の兵庫県知事選では、既存の政治勢力に頼らず、ネット上で支持を集めた候補が当選 した。
・テレビや新聞より、ネットの発信力が勝る時代へ
・「誰が語るか」で選挙結果が決まる
承認格差が広がると、人々は「自分の価値を認めてくれる場所」を求める。その結果、「社会に認められない側」が陰謀論に傾倒しやすくなる。
漫画《ようこそ!FACTへ》
舞台は、事実を調査・報道する機関「FACT」。主人公の志水は、ここで働くことになり、メディアやSNSによる情報操作、世論の形成、真実とは何かを追求することになります。
物語を通じて、「誰が語るか」で情報の価値が変わる現代社会を描いており、承認格差の問題にも触れています。
・「エリートが本当のことを隠している!」
・「政府やマスコミは嘘をついている!」
こうした考えは、社会の分断をさらに深める。
4. ホワイト社会・評価経済社会と承認格差の関係

ホワイト社会では、評価される人とされない人の差が明確になり、SNSの発展により「誰が発言するか」で情報の価値が決まるようになった。
これにより、影響力のある人は評価されやすく、そうでない人の意見は届きにくく、社会の分断が進んでいる。
評価経済社会 では、お金よりも「誰がどれだけ評価されるか」が価値を持ち、フォロワー数や発信力が重要視される。
企業のフォロワー採用 では、SNSでの影響力が採用基準の一つとなることもある。
しかし、この社会では評価される人とされない人の差が極端に広がり、承認格差がさらに拡大している。
5. どうすれば承認格差を乗り越えられるのか?

「評価されない人はどうすればいいの?」と不安になるかもしれませんが、今の時代は、「評価される方法」が多様化している時代 でもあります。
①小さなコミュニティを作る!
大きな組織や社会だけでなく、自分が居心地のいい場所を見つけることが大切。
②発信は、数よりも「誰に届くか」が大事!
「フォロワー何万人!」よりも、「たった5人でも深く共感してくれる人」を大切にする。
③「評価」より「自分の軸」を持つ!
「誰かに認められなくても、自分が価値を感じられること」に意識を向ける。
だからこそ、社会の評価だけに頼らず、自分の承認の基準を持つことが大事 になってくる。
6. まとめ – 「承認格差」があっても、やれることはある!

承認格差が広がる中でも、自分が輝ける場を見つけることが大切。
ホワイト社会では個人の発信力が評価を決めるため、自分なりの活躍の場を探そう。
他者の評価に依存せず、「自分が納得できる生き方」を大事にすることが重要。
自分の価値は、他人ではなく自分自身が決めるもの。
以上参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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