大人になっても知りたがり
知識を『まったり探求』している
タクヤの備忘録です。
今回 気になったのは《冬至点》
日本では冬至の日に、ゆず風呂に入ったり、1年で1番昼間が短いのは知ってたんですが、
世界各国では冬至点を知るための遺跡がなぜか多く残っています。
冬至
一年で最も昼が短く夜が長い日。
天文: 太陽が南中時に最も低い位置に来る日。時期: 北半球では毎年12月21日~22日頃。
文化: 冬の節目として多くの文化や宗教で重要な行事(例:ゆず湯、かぼちゃを食べるなど)がある。
冬至点
太陽が天球上で一年の中で最も南に到達する位置(黄道と赤道が最も離れる点)。
位置: 天球座標上、黄経270°に該当する場所。
役割: 古代の暦作成や天文学的計算で基準点として使われた。
影響: 冬至のタイミングを決定し、地球の公転と傾きによる季節の変化を示す重要なポイント。
冬至点を知るための遺跡
1. ストーンヘンジ(イギリス)
2. ニューグレンジ(アイルランド)
3. マヤ文明の建物(メキシコ、中央アメリカ)
4. アブ・シンベル神殿(エジプト)
5.伊勢神宮の内宮宇治橋(日本)
日時計のオベリスク
オベリスク
オベリスクは古代エジプトで建てられた石柱で、宗教的な象徴とされ、後にローマなど他の地域にも運ばれた。
日時計(グノモン)としても活用され、影の長さで時間や季節を測定でき、特に冬至では太陽の高度が最も低くなるため、オベリスクの影は1年の中で最も長くなります。
逆に夏至では影が最も短くなります。
黄道と冬至点
黄道
地球から見た太陽の通り道を天球上に投影した線(円軌道)。地球の公転により、1年かけて太陽が黄道上を一周するように見える。黄道は12星座を通ることで知られ、古代から天文学や占星術で重要視されてきた。
この黄道上で太陽が到達する極点が「冬至点」。太陽が”陰のピーク“を迎え、再び陽へ向かう象徴の瞬間。古代人はこのタイミングを宇宙の力が切り替わる起点と考えられていた。
エジプト:
太陽神ラーへの崇拝。オベリスクの影は冬至点の位置を示す仕組み。
首里城:
沖縄文化では冬至を「トゥンジー」と呼び、再生や祈りの祭りを開く。
古代人にとって太陽は単なる天体ではなく、「時間」と「再生」を司る存在であった。
祈りと「物理の力」
冬至点は再び陽へ転じる起点と考えていた。
てこの原理 :
小さな力で大きなものを動かせる仕組みのこと。
支点(固定する軸)、力点(力を加える場所)、作用点(動かしたい物を置く場所)の3つがあり、
力点と支点の距離が長いほど小さな力で動かせる。
冬至点を支点。祈りを力点にすると、
最小の力で最大の効果を生むことができる。この瞬間に祈れば、「流れ」が変わり始めるというのは古来の人達の智恵だったようです。
奇門遁甲:
中国の古代の占術や戦術で、天文学、陰陽五行、方位学を組み合わせたもの
時と方位を重んじる風水術。「冬至点」での祈りや行動は運命を変える大きな力になると考えられていた。
恵方:
歳徳神(としとくじん)が鎮座する方位がその年の吉方位。冬至から運が切り替わる兆しを示す。
冬至点で祈る時の方角はその歳の恵方へ
伊勢神宮と「冬至の祈り」
伊勢神宮は太陽神・天照大御神を祀る聖地。古の日本人は、冬至に陽の力が再生すると知っていたからこそ、祈りを捧げた。
また、この日に合わせた行動や祭事には意味がある。
浄化・再生
新たな流れを招く
物事の“起点”を迎える
結論
冬至点――それは単なる天文学的瞬間ではなく、世界中の文化で大切にされてきた「再生と祈りの起点」。日本でも伊勢神宮、奇門遁甲が示す通り、物事を変えるための力がそこにある。
冬至点に新たな年へ向けて一歩踏み出す。その小さな行動が、大きな流れを変える鍵となる。
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