コード進行を知るだけで音楽がもっと楽しくなる

音楽、メロディ アカデミック
ト音記号と音符

大人になっても知りたがり
知識を『まったり探求』している
タクヤの備忘録です。

音楽番組やYouTubeで音楽の解説を聞いてると、たまに出てくる言葉

《コード進行》

全く楽器をやらない僕からしたら

聞いた事があるが、それが何なのかよくわからない。

なので今回は《コード進行》について調べてみました。

コード進行って何?

コード進行
複数の和音(コード)が特定の順番で並んで曲を構成していること

コードは3~5つの音の組み合わせで作られており、それが進行することで音楽全体の流れを生み出します。

例えば ドミソの和音 = Cメジャーコード

ダイアトニックと呼ばれるパターン

有名なコード進行

「I-IV-V-I進行」(C-F-G-C)

C《ドミソ》
F《ファラド》
G《ソシレ》
C《ドミソ》

Let It Be - The Beatles

栄光の架橋 - ゆず

Stand By Me - Ben E. King

上を向いて歩こう - 坂本九
(正確には「I-IV-V」)

贈る言葉 - 海援隊
(こちらも「I-IV-V」)

カノン進行[パッヘルベルのカノン]
(正確には「I-V-vi-iii-IV-I-IV-V」)

モーツァルトやハイドンの古典派作品にもI-IV-Vが多く使われている。

シンプルながら安定感のあるこの進行。安心感を与えてくれる効果。

I-V-vi-IV進行(C-G-Am-F)王道進行

C《ドミソ》
G《ソシレ》
Am《ラドミ》
F《ファラド》

恋 - 星野源

チェリー - スピッツ

Tomorrow never knows - Mr.Children
(C-G-Am-Fに近いパターン)

小さな恋のうた - MONGOL800
 
With or Without You - U2

Someone Like You - Adele
 
Let It Go - Demi Lovato(映画「アナと雪の女王」)

No Woman, No Cry - Bob Marley

安定感+切なさ高揚感を簡単に生み出す。

初心者からプロまで幅広いシーンで使われてる進行。

昭和の歌謡曲「II7-V-I」

II7(D7)《レファ#ラド》
V(G)《ソシレ》
I(C)《ドミソ》

津軽海峡・冬景色(石川さゆり)
 
ブルーライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)

川の流れのように(美空ひばり)
 
天城越え(石川さゆり)

II7は本来のiiマイナーを拡張し、ジャズやブルースのような感情的でモダンな響きを持つ。

V-Iへの解決感が強調され、楽曲に動きと まとまりを持たせられる。

平成以降のJ-pop

「IV→V→III7→VI」(F-G-E7-Am)へ

F(ファラド)
G(ソシレ)
E7(ミソ♯シレ)
Am(ラドミ)

記念撮影 / BUMP OF CHICKEN

ロビンソン / スピッツ

Fight For Liberty / UVERworld

Lemon / 米津玄師
アイネクライネ / 米津玄師

カタオモイ / Aimer
残響散歌 / Aimer

最近の曲では、ジャズの影響を受けた和音(コード)や展開が増え、多様化。

例えば、米津玄師やAimerといったアーティストの楽曲では、感情の緩急を生むコード進行が巧みに使われ、ただの耳心地の良さだけでなく、聴く人を引き込む「物語性」を演出しています。

ジャンルごとのコード進行の特徴

音楽ジャンルごとにも、コード進行の特徴(傾向)があります。

1. ポップス

シンプルで親しみやすい進行が多い(I-V-vi-IV)。

メロディ重視で、多くの人にとって耳馴染みが良い。

2. ロック

I-IV-V-Iのようにシンプルで力強い進行。

パワーコードを多用し、エネルギッシュな印象を与える。

パワーコード(強いコード)


基音(ルート音)と完全五度、場合によってはオクターブの音だけで構成。

たとえば、

A5(ラのパワーコード):
ラ(A)+ミ(E)

G5(ソのパワーコード):
ソ(G)+レ(D)

三度音がないためメジャー/マイナーの区別がなく、歪みエフェクトに適す。

3. ジャズ

複雑で即興性が特徴(ii-V-I進行)。

7thや9thなどテンションコードが多用され、オシャレで都会的な響きを演出。

テンションコード

基本の三和音(ドミソ)や
四和音(ドミソシ)に、さらに音を足したコード。
この「足す音」がテンション(緊張感)を与える役割をする。

7th(セブンス): 三和音に7番目の音を加える
C7(ドミソシ♭
Cm7(ドミ♭ソシ♭)

9th(ナインス): さらに9番目の音を加える
C9(ドミソシ♭レ

4. ボサノバ

暖かみのある進行と、半音階的な流れ(例: Bossa Nova Minor進行)。

7thや9thが調和する柔らかなサウンド。

5. クラシック

長い歴史の中で確立された定番進行が多い(例: I-IV-V-I)。

和音の構成や転調が緻密でダイナミック。

6. 童謡

五音音階(ヨナ抜き音階)をベースにしたシンプルな構成。

明るく安心感を与える進行が多い。

ヨナ抜き音階
第4音のファ(ヨ)と第7音のシ(ナ)を抜いた5音音階です。

ヨナ抜き音階を使った楽曲
桃太郎、赤とんぼ、蛍の光、上を向いて歩こう、千本桜

コード進行を意識すると、聴き方が変わる。


僕は全く楽器をやりませんし、

「コード進行」って言葉は知ってるだけでした。

色々調べていくと深い知識や技術がなくても、コード進行を意識することで聴き方が変わり、より音楽が面白くなる

例えば、「なんかこの曲、感動的だな」と感じるとき。実はコード進行の効果もあると気づける。

「IV→V→I」のような進行は明るさと終止感を生む定番のパターン。みたいな

抽象的に、なんとなく気に入っているメロディラインが実はコード進行が生み出していたと具体的に理解できる。

さらに、自分が好きな曲のコード進行が他の曲にもよく使われていることに気づくと、音楽のつながりを感じられるようになります。

邦楽に多い進行(例:「C→G→Am→F」)は安心感と親しみやすさがありますが、洋楽では斬新なコード運びが多かったりして、国や文化によって音楽の楽しみ方が違うこともわかります。

楽器を弾かなくても、コード進行を知るだけで音楽を「聴く」楽しみが広がります。次にお気に入りの曲を聴くとき、「どんなコード進行を使ってるんだろう?」と思うだけで、新しい世界が見えてくるはずです!

まとめ

コード進行は、楽器が弾ける人だけのものではなく、たとえ演奏ができなくても、コード進行を意識して曲を聴けば、新たな発見があります。

音楽理論を知ることで、普段聴いている音楽の奥深さや違った一面に気づけるはず。

あなたの好きな曲にも隠されたコード進行がきっとあります。さあ、次に音楽を聴くときは、コード進行に耳を傾けてみてください!

以上参考になりましたら幸いです。

最後まで読んでいただき

ありがとうございます。

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