施主力 勉強中の"タクヤ"です。
今後マイホームを建てられる方の参考に
そして自分への備忘録として残します。
『強・用・美』古代ローマの建築家 ウィトルウィウス
強がなければ、用は果たさない。
強と用がなければ、美は形だけのもの。
そして美がなければ、建築とは言えない。
前回は太陽光パネルの設置と、8〜9月の夏のデータをお伝えしました。↓↓↓
高性能住宅に太陽光+ハイオシステム導入!C値0.2の家で電気代はどこまで削減できたか?
今回はその続き——秋から冬、そして春にかけての10〜3月の半年間の実測データを公開しますね。
結論から言うと、この半年間で3つの
“おもしろいこと”が起きた。
- 真冬なのに、自給率が100%を超えた月がある
- 一番寒い1月は、消費量が月560kWhまで跳ね上がった
- 春に入った瞬間、発電量が716kWhまで一気に爆発した
数字だけ見れば「まあそうだろうな」で終わるかもしれない。でも実際に生活の中で起きていることとして見ると、ちょっと見え方が変わってくる。
この半年は、ただの電気の記録じゃなくて——「家がどうエネルギーを呼吸しているか」が見えた期間でした。
目次
前提条件:我が家のスペック

家族構成と住宅
家族構成夫婦2人+子供1人(1歳)
地域大阪府北摂エリア
住宅タイプ一戸建て(二階建て)
施工メーカーウェルネストホーム
延床面積89.43㎡(27.04坪)
C値0.21(気密性能)
Ua値0.25(断熱性能)
太陽光・エネルギー設備
太陽光パネルQセルズ 6.16kW
エアコン(暖房) 1階の6畳用(冬季のみ)
暖房設定21.5℃・24時間連続運転
💡 エアコンは1台のみ・24時間つけっぱなしで運用。頻繁なオンオフより、連続運転の方が高気密住宅には向いている。
《実測》月別データ(10〜3月)

10月:暖房なしで23℃。秋晴れの恩恵、自給率142%
発電量494 kWh
消費量347 kWh
自給率142%
自家消費率45%
売電量・売電額339kWh・6,412円
買電量・買電額192kWh・4,559円
室内平均気温(リビング)23.7℃
室内平均湿度58.9%
10月はまだエアコン暖房を使っていない。それでもリビングは平均23.7℃をキープ。
発電494kWhに対して消費347kWh。
余剰電力はFIT単価で売電でき、実質は黒字(▲1,853円)
💡 ポイント
10月の大阪は日照時間が意外と豊富。
11月:暖房スタート。それでも自給率120%
発電量437 kWh
消費量365 kWh
自給率120%
自家消費率42%
売電量・売電額285kWh・5,391円
買電量・買電額213kWh・5,066円
室内平均気温(リビング)23.4℃
室内平均湿度53.2%
11月から1階6畳用の暖房運転を開始。設定温度は21.5℃、24時間連続運転。
面白いのは、設定温度21.5℃なのに実測は2階リビングの平均が23.4℃になっていること。
消費量は増えたが発電量437kWhが上回り、自給率120%を維持。▲325円の黒字。
💡 ポイント
高気密高断熱住宅では「エアコンをこまめに消す」より「つけっぱなし」の方が省エネになるケースが多い。
12月:冬本番。初めて消費が発電を上回る
発電量384 kWh
消費量462 kWh
自給率83%
自家消費率36%
売電量・売電額218kWh・4,126円
買電量・買電額297kWh・7,075円
室内平均気温(リビング)23.4℃
室内平均湿度48.5%
12月は、設置以来初めて消費量が発電量を上回った月。日照時間の短縮と外気温低下が重なった結果。
それでも自給率83%。実質負担は約2,949円。
そして室内は平均23.4℃。大阪北摂の12月平均外気温(約6〜8℃)と20℃近い差がありながら、6畳用エアコン1台でこれを保っている。
💡 ポイント
自給率が100%を切ったからといって「太陽光が役に立っていない」わけではない。83%は「残り17%だけ外から買っている」という意味。
1月:最大消費月・560kWh。それでも室内22℃台をキープ
発電量449 kWh
消費量560 kWh
自給率80%
自家消費率33%
売電量・売電額265kWh・5,016円
買電量・買電額376kWh・8,981円
室内平均気温(リビング)22.8℃
室内平均湿度44.8%
1月の消費量は560kWh。この半年で最大値を記録。12月から約100kWh増えた要因は、外気温の本格的な低下(大阪1月の最低気温:平均1〜3℃)と暖房負荷の増大。
正直、この数字を見たとき「思ったより食ってるな」と感じた。でも同時に、室内は最低でも21.3℃、平均22.8℃を維持している。外が氷点下に近づく日も、家の中の体感は変わらない。その”変わらなさ”のコストが560kWhだとしたら、決して高くない気もする。
実質負担は約3,965円。
💡 ポイント
一般的な住宅で冬場に23℃近くを維持しようとすると、暖房費(電気+ガス)が月1万円を超えるケースは珍しくない。「我慢しない暖かさ」を実質4,000円以下でキープできている。
2月:真冬に自給率102%。エネルギーの主導権が変わった月
発電量464 kWh
消費量457 kWh
自給率102%
自家消費率38%
売電量・売電額290kWh・5,483円
買電量・買電額282kWh・6,728円
室内平均気温(リビング)22.9℃
室内平均湿度45.5%
この半年間で、個人的に一番印象的だったのが2月のデータ。
発電464kWhが消費457kWhをわずかに上回り、自給率102%。
真冬に、月間ベースで電力を自給自足できた計算になる。
「太陽光って冬は弱い?」——そのイメージを、このデータが静かに覆してくれた。2月は日数が28日と短く、大阪では冬型気圧配置が緩む時期と重なりやすい。晴れの日が増えると発電が回復し、一方で消費はじわじわ下がりはじめる。その交点が2月だった。
1月から2月へ——これが「電力会社(買電)主導」から「太陽(自給)主導」へのエネルギーのターニングポイント。
💡 ポイント
「日射取得」も暖房の一部として機能する。南向きの窓から入る太陽の熱が室内温度を補助し、エアコンの稼働を自然に抑えてくれる。これが冬の消費量を抑える隠れた要因の一つでもある。
3月:発電716kWh、自給率160%。春の爆発
発電量716 kWh
消費量448 kWh
自給率160%
自家消費率46%
売電量・売電額508kWh・9,629円
買電量・買電額240kWh・5,724円
室内平均気温(リビング)23.3℃
室内平均湿度46.3%
3月は、この半年で最大の発電量716kWhを記録。春分を過ぎて日射角度が上がり、発電量が一気に回復。
この月から妻が第2子の産休に入り、平日の在宅時間が増えた。消費量も多少は上がるかと思っていたが、448kWhと落ち着いた水準に収まっている。
暖房需要が下がる季節との相殺。
もうすぐ4人家族になる春に、発電量が最大値を記録。
💡 ポイント
3月は春の日射量が本格化する一方で、暖房需要はまだ残る過渡期。それでも自給率160%は、年間を通じてもトップクラスの月になる。
《半年まとめ》10〜3月トータル

(買電額-売電額)
10月
494kWh-347kWh
142%▲1,853円(黒字)
11月
437kWh-365kWh
120%▲325円(ほぼ均衡)
12月
384kWh-462kWh
83%+2,949円
1月
449kWh-560kWh
80%+3,965円
2月
464kWh-457kWh
102%+1,245円
3月
716kWh-448kWh
160%▲3,905円(黒字)
合計2,944kWh-2,639kWh
約112% 約2,081円
※実質電気代=買電額-売電額。
マイナス(▲)は太陽光の売電収入が上回った月。
半年間の実質電気代:約2,081円
1ヶ月あたり約347円。
エアコン24時間稼働で室内を22〜23℃に保ちながら、この数字が出る。
「高性能住宅×太陽光×ハイオシステム」の組み合わせの、半年間の実測の結果です。
節約のために我慢したわけじゃない。
設定温度を下げたわけでも、暖房を切って厚着で過ごしたわけでもない。
いつも通りの生活をして、この数字になったのは頼もしい。
次回予告
4月下旬、第2子の誕生を控えている。
家族が4人になる春から夏にかけて、消費パターンがどう変わるか。産後の在宅時間の増加、新生児の室温管理、夏の冷房需要——次のデータが楽しみな季節がやってきた。
「賢く回す家」の記録は、まだ続く。

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